【ライスピュレ レビュー】破産のミナト製薬についても考察
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
トレイルランニングにも用いられる、固形補給食「ライスピュレ」でお馴染みのミナト製薬株式会社が2022年1月に破産手続きを開始したニュースは既に知っている方も多いと思います。
この破産云々について考察しながら、ライスピュレのレビューをするなんて、なんて失礼なんだ!と思われかねませんね・・・
でも、レビューしようしようと思っているうちに、こんなことになるなんて思いもよらなかったんですもの!(´;ω;`)
ここで記事にする理由は、何と言っても
『ライスピュレ』が大好きだからである。
補給食の中でもトップクラスで好きなライスピュレ。
もう食べられなくなるのか?
ライスピュレについて、ミナト製薬について、
このブログらしく、一歩踏み込んだ考察をしてみたいと思います。
是非、お読みください。
ライスピュレ レビュー
まずはライスピュレのレビューから。
これです
みたらし団子味だ。
特徴としては、
・固形物系の補給食である事
・お米である事
・ライスジュレという新食感
・持久系の糖質パラチノース配合
ということで、お米大好きな私が嫌いになる筈がない(笑)
パラチノース配合ということは糖の吸収も穏やかだろうから、インスリンショックにもなりにくいだろうし、レース中の補給食としてうってつけである。
似た補給食では『エネモチ』があるが
エネモチはあくまでお餅であり、ライスピュレはジュレ状のライスなので、よりお米に近い食感を味わえるぞ!
米は力じゃ~!
米は米でも甘いお米(笑)
しかし、米好きの私にとって、そんなことはお構いなし。
104Calということで、思いの他ローカロリーである。賞味期限が近いのはご愛敬。
一般的な補給食の熱量の半分くらいだろうか。
果たしてこれでパワーが出るのだろうかと思わなくもないが、実際はそんなことななく、満腹感には遠く及ばないものの十分補給食としての役割は果たしてくれる。
取り出して見た。
エネモチとは異なり、ジュレ状で濡れ感がある。
レース中の固形物摂取が不得手なランナーでも、取り入れやすい。
私はめちゃくちゃ好きだ。走りながらでも私は問題なく補給できました。
さすがにジェルではないので、サラっと飲み込むことは出来ない。よく噛む必要はある。
味のラインナップは、
・はちみつリンゴ味
・青梅味
・みたらし団子味
特に好きなのははちみつリンゴ味。とてもフルーティですよ。みたらし団子も美味しいし、まんまみたらし団子である(笑)青梅味はまだ食べていないが爽やかで美味しそうではないか。
Youtube動画撮影で、真夏に河川敷を走った際に補給食としても紹介しています。
30℃オーバーで熱中症気味。
それでもこれなら食べられる
炎天下の窮地を凌ぐ
固形物、お米好きなランナーなら、なおさらお勧めできる補給食である。
これが食べられなくなるのは非常に残念だ。
さて、本当に食べられなくなってしまうのか?
ここからは、
ニュースに報じられた破産手続きについて考察していく。
ミナト製薬の破産手続きについて
2022年、年始と共に破産手続きを開始されたようだが、ニュースは以下の通り。
ミナト製薬/破産手続き開始を決定/負債総額は15億円
健康食品OEMのミナト製薬(本社東京都、義村三郎社長)は1月5日、東京地裁から破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は15億454万円(東京商工リサーチ調べ)。
同社の設立は1943年。約40年前に健康食品事業を開始したという。近年は、主力の桑葉青汁を中心に、健康食品OEM事業を展開していた。中略
2011年3月の東日本大震災の際の原発事故の影響で、主力であった福島県の農場での、桑葉など青汁原料の生産ができなくなり、九州の農場での生産に切り替えたことが、業績に大きな影響を与えたという。
近年では、20年のコロナ禍における国産マスクの増産が、経営の足を大きく引っ張る形となった。急激な需要拡大の中で、国産サージカルマスクの大規模増産を行ったが、安価なマスクの普及に伴いキャンセルが続出。数千万円単位ともされる不良在庫を抱えることになったという。
ここ最近は、いつ倒産してもおかしくない状況が続いていたようだ。出典:日本流通産業新聞 日流ウェブ より一部抜粋
記事を読む限りでは、中々の内容である。
東日本震災での打撃に加え、コロナ禍においても致命的な足枷がついたようだ。
元々、ミナト製薬を知っていたわけではないので、会社の商品販売サイトを覗いてみた。
商品ランナップについては青汁を中心に、
洗顔せっけん、フレグランスサプリ、プロテイン、サージカルマスク、ハンドクリームにお茶類。それにライスピュレ。
割と身近な日用健康商品を扱う会社でした。
桑の葉を利用する青汁は、差別化を図っていると思えるし、どれも決して悪くない印象です。ライスピュレに至ってはリピーターです(笑)
ただ、ホームページがどことなく古い感じがします。
ホームページは以下から見ることが出来ます。
サプリメントのミナト製薬の直販サイト ミナトヘルスフーズ
さて、問題はこれからミナト製薬はどうなるのか?である。
完全に無くなるのか、他の組織が引き継ぐのだろうか。
そして、ライスピュレは引き続き買い求めることが出来るのか。
少し踏み込んだ記事を見つけた。
ミナト製薬はどうなるのか?
破産管財人に聞く今月破産した健康食品業界の老舗・ミナト製薬㈱(東京都中央区)をめぐり、さまざまな憶測が飛び交っている。
「会社は今が買い時かも」、「管財人は設備を売却したがっている」などの風評も。業界紙の中には、「昨年末に全社員が解雇通告を受けた」との報道もある。関係者の中には、「去年の20日頃に破産の事実を知っていた」、「昨年11月に会った時の社長は元気がなかった。12月には会えなかった」という証言もある。中には同社の幹部と接触していると語る業界人も。
新年早々、ましてコロナ禍が収まりやらぬ中で、会社を放り出された社員や100年企業の行く末を案じる関係者は少なくない。真相はどうか?
――債権の調査はどこまで進んでいるか?
「全く進んでいない。まずは債権者の方から2月9日を期限に届出をしてもらうことになっている」
――工場の設備売却を考えているという話があるが。
「破産管財人なので、最終的には破産会社の全ての財産を売却しなければならない。工場の不動産も含めて。現に、関心があるという連絡はたくさん来ているので、物件の案内をしている」
――社員は全員解雇されたという話がある。そうだとすれば、解雇された社員に対する保障はどうなるのか?
「12月28日付で即時解雇されている。給与の未払いはないし、即時解雇なので解雇予告手当も1カ月分支払っていると聞いている。
退職金が未払いだが、(独)労働者健康安全機構の未払賃金立替払事業を利用して、まずはそちらの方から支払いを受けてもらう。後は破産手続きを通じて破産財団が形成されれば、一般の破産債権者よりもう労働債権のほうが優遇されるので、そこから追加的に立替払いを受けられなかった部分の支払いを受けるということになると思う」出典:Wellnes Dairy News 2022/01/17記事より一部抜粋
中々厳しい状況がリアルに伝わってきます。
この内容からでは今後を予想するには難しいのですが、
先ほど紹介した、ホームページをみると・・・
【新着情報】ミナトヘルスフーズのブログ始めました 2021年12月14日
と、なっているじゃありませんか!(これが最終更新)
どゆことー!(笑)
思わず声を上げる私。
時期的に考えて、少なくとも主要な社員には知らされてはいたと思うので、このタイミングでのブログ開設はさすがに違和感を覚えます。
ただし、年始以降はまったく更新されなくなってしまっていましたが。
・・・
つくづく厳しい現状を感じずにはいられません。
確かに会社経営とは資金がないと成り立たないし、ミナト製薬の商品は魅力的ではあるものの、目玉商品の青汁で爆発的に売り上げるのは難しいでしょうし、他の商品で補うにしても全体的に商品のラインナップが少ないように個人的には感じました。
仕事も会社経営も成果を出し続けることの連続で未来があります。
又、時代の変化に応じていく必要があります。
販売戦略としてブログを開設したものの、時すでに遅しだったのでしょうか。
いや、
或いは、ミナト製薬株式会社が倒産した後にも、
「ミナトヘルスフーズ」が残り、この名を会社名として立ち上げる予定なのか、その他の何らかの形で、この商品販売サイトを残していくのだろうか。
そんなことも予想できなくはないです。
まとめ
ここまで考えてきて、今後もライスピュレを買い求めることが出来るかもしれないという、一株の希望を私の心の中に残すことが出来ました。
会社の倒産も残念なことですが、大好きなライスピュレが食べられなくなるのは悲しいです。
スポーツ学的にも考察された登山やトレイルランニング用の補給食で特に固形物系には大変注目しており、常に新しいアイデアや美味しい商品を待ち望んでおります。
ライスピュレの行く末については、関係者以外、知る由も無いのですがまだ食べたことが無い人は試してみてはいかがでしょうか。
私は既にリピーターです。ではまた!