年間に出場するレースの理想的な回数

年間に出場するレースの理想的な回数

2021年9月12日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

 

トレイルランニングをする人で、「まったくレースには出ませんよ」という方はほとんどいないと思う。

レースに出る上で気になるのは、

1年間に走るレースの数は何回が理想的なのかである。

 

気になりませんか?

他のランナーはいったい、年間に何回レースに出ているのだろう・・

これはトレイルランナーなら誰もが感じる疑問ではないでしょうか。

 

1年に何レース走るのが理想なのか・・

今回、何故このことについて書くかと言うと、

 

それは、よく聞かれる質問の1つだからである。

よく質問されるということは、やはり皆気になっているということ。

 

とはいえ、年に何回走るかなんて人それぞれ。

だって、体力や資金力、トレランに対する目的が皆違うからである。

 

・・・それでも、1つの目安を知りたい。知りたいんだ!

きっと、このように思われている方が多いとみて、様々な視点で【何回出るべきか】について

徹底的に考察していきたいと思います。

 

何レース出るのが【理想】か?というタイトルですが、

今回は理想と現実をある程度一致させています。

 

現実的な結論だが、同時にそれは理想的でもあった。

という落ちにしますので、その目線でお読みください。

 

それでは、ご覧ください。

 

 

1年間に走るトレイルランニングのレースは4回が理想です

まず、ズバリ回答から申し上げよう。

私なりに考えて、理想的なトレイルランニング年間出場レースは4回という結論に至りました。

意外ですか?少ないですか?

 

これから、この4回に至った理由についてじっくりと語っていきます。

 

 

川内優輝選手は年間40レースも参加している

川内優輝 選手

出典:セイコーホールディングス SEIKO HEART BEAT MAGAZINE 年間40本のレースを楽しむ川内優輝より

元公務員ランナーで、プロランナーの川内優輝選手はなんと年間40レースに出場するという。

うち、フルマラソンは12回程度だという。

 

トレイルや、ウルトラにも挑戦しているという川内優輝選手。

レースはトレーニングも兼ねているということは有名な話。

 

めっちゃ羨ましいが、流石に40レースは怪物だ。無理無理!体がもたない(笑)

 

とは言うものの、レースをトレーニングとも捉えている考え方には大いに賛同したいと思います。

レースはトレーニングでもあり、鍛える好機である。

 

旅をしながら体を鍛え上げていくというスタンスは、トレイルランナーの1つの立派な姿に見える。

 

このように、毎月1レース以上出るランナーは意外と多い。

私も過去には年間10レースも出ていた時期があった。

回復が間に合わず、万全な状態で出れないレースもたくさんあったが、

その時その時出せる最大のパフォーマンスを出そうともがくことは、サバイバルな感覚で楽しかった。

 

より多くのレースに出れるだけの強靭な肉体を手に入れたいものである。

 

川内優輝選手だって年間40レースも走っている。

そう考えると、

さすがに4回は少なすぎやしませんか?

 

答えはNOである。

 

 

レースに対する目的によっても出場回数は変わってくる

本や雑誌などで一般的に見受けられる情報や、私の主観的な感覚から、以下のような考え方もできる。

【レースに対する目的】

トレーニング、ファンラン、完走目的なら数をこなせる 月1回 年間12回出場

記録目的なら回数を制限してコンディションを整える      年間4回出場

※3カ月スパンでトレーニングとレースを組み立てて、年間4回

 

 

 

私は過去に年間10レース出ていた

一方で、コストやスケジュールなどの制約を気にせず、おもいっきり楽しむことが出来た回数は10回だった。

これは2年間続けました。

夏場はテント泊縦走などでレースに出れない時もあったので、その時期を外してほぼ毎月何かしらのレースに出ていました。

鍛えられたし、トレランを最も楽しんだと記憶している。

・・今はコロナで年ゼロ回ですけどね

 

それでも、この10回を理想的な回数としない理由は、現実問題は色々な制約があるからである。

 

 

 

シリーズ戦制覇という楽しみ方もある

これも1つの提案になります。

レース主催者がシリーズ戦として開催してくれるレースもある。

これを制覇する。という楽しみ方もあるだろう。

シリーズ戦はチャンピオンシップであり、スポーツ色が強いのもポイント。

 

複数のレースを開催してくれるシリーズ戦は、私の知っている限りで、以下を紹介します。

 

OSJシリーズ 年間8レース

OSJ奥久慈トレイル、OSJおんたけウルトラトレイルなど

特徴:OSJクオリティでお馴染み、ガチでストイックなシリーズです。全国広範囲。

 

SKYシリーズ 年間5レース

菅平スカイライントレイル、蔵王スカイランニングなど

特徴:トレイルの中でもスカイランというカテゴリを称している。全国広範囲。

 

NESシリーズ 年間4レース

道志村トレイル、北丹沢12時間山岳耐久レースなど

特徴:道志山塊、丹沢山地を主戦場とするシリーズ戦。関東エリアの人は参加しやすい。

 

KFSシリーズ 年間6レース  ※ケンタッキー○ライドチキンではありません

青梅高水山トレイル、TOKYO八峰マウンテントレイルなど

特徴:東京、高尾エリアにつき東京に最も近いシリーズ戦。初心者も参加しやすい!?

 

SAJシリーズ 年間4レース

もろやまトレイルラン、飯能アルプス奥武蔵丸山トレイルなど

特徴:スポーツエイドが運営する埼玉奥武蔵エリアで繰り広げられるシリーズ戦。初心者も参加しやすい。

 

 

このように、シリーズ戦だけでもこんなにたくさんある。全部出たいが、スケジュール的に不可能だ。

せっかく出るのであれば、1つのシリーズ戦を制覇したい。

本格的にのめり込むとして、1つのシリーズをすべて出場したとしても、4回~8回だ。

1年間に出る回数としてはまあ、妥当な回数ではないだろうか。

 

壁になるのは3つの制約

まるで鬼ヶ島のように、立ちはだかる3つの壁がある。

 

・予算

・家族の理解

・精神面、体力面の許容範囲

 

【予算】

予算が最もクセモノであり、これについては別の記事で書きます。

仮に30代男性が世の中の平均年収を得ていたとして、そのケースで年間に出れるレースは4回程度が資金的な要因で限度となりそうです。

 

【家族の理解】

家族の理解は必要です。

スポーツだし理解は得られるでしょう。

と言いたいですが、一応危険なスポーツでもあるし、すこぶるお金もかかるので、ハードルは意外と高いぞ。

ローンなどの資金面、子育てなどの時間面などクリアしなければならない。

 

どんな趣味でも行き過ぎると(オタクレベル)理解は得にくい。

妻(夫)も同じ趣味なのであれば話は早いが、そうでない場合、毎月毎月レースなんかに出られた日には、心中穏やかというわけにはいかない。呆れられるか、難癖つけられるか、いずれにせよ無駄な争いは避けたいところ。

そうなると、家族サービスのバランスもとりつつ、年間4回程度が平和ではないか。

妻(夫)もやりたい趣味を我慢している場合もある。

 

【精神面、体力面の許容範囲】

鍛えられているほど、その許容範囲はあるでしょう。

ただ、回復に1週間だと間に合わないし、シューズの洗浄、装備のメンテナンス、補給食の補充など諸々に追われることになるとメンタル的にもしんどい。

最低でも3週間~4週間はレース間隔を空けたい。

100キロ、100マイルなど、とんでもない距離を走らない限り、完走レベルで良ければ月1のペースで出ても、心身の面においては支障はなさそうだ。

 

総合的に考えて、年間出場レースの理想は4回を基準にしよう

4回が良いと述べてきましたが、いよいよ核心に迫ります。

 

何回が良いか、様々な考え方を持ち出しました。

しかし、現実的には日々の生活を送る上での様々な制約があり、これらすべてを盛り込んで総合的に考えると、やはり4回がもっとも現実的でしっくりと感じた。

しっくりと感じるということは、すなわち、理想的であるとも言いたい。

 

私が他の選手に質問したところ、3回~4回と答える人が最も多かった。ちなみに、月2回で年間では20回ほど出てるよといったツワモノもいた。

 

 

さて、

年に4回出るとして、この4回をどのように振り分けたらよいだろうか。

 

時期、季節関係なく好きなレースに4回

ランニングに向く秋冬シーズンに集中して4回

春夏秋冬、季節を楽しみ4回

さきほど紹介した好きなシリーズ戦に4回

 

このように、4回は4回でも、色々な選択肢がありますね。

どのレースに出ようか悩む時間さえも楽しい時間です。

 

最後に、

4回が理想と言いましたが、他の趣味があったり、貯金をしなければならなかったり、何かと物入りな日常生活。登山にウエイトを置いて楽しむのであれば、

4回又は、それ以下。が適切なのかもしれませんよ。

40回出ても構いません、決めるのはアナタ次第です。

 

いかがでしたでしょうか。

いずれにしても、1レース1レース大切に楽しみたい。

 

<予告>

次回、家計に苦しむサラリーマンが

さらなる現実を突き詰めた記事を書きます。

お楽しみに。

 

ではまた!