ヘッドライト BlackDiamond ストーム レビュー
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
今回はヘッドライト、BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)ストームのレビュー記事です。
とにかくヘッドライトと言えば、日中の日帰り登山においても必携品。
このブログの登山の心得にも書いております通り、安心と安全のためにヘッドライトは必ず持参してもらいたいものです。
そこで今回は私がメインで使用しているヘッドライト、ブラックダイヤモンドのストームを何故、採用したかの理由と、性能についてレビューしていきたいと思います。
これからヘッドライトの購入を検討される方、ブラックダイヤモンドはよく聞くけど性能はどうなんだろうかと興味を持っている方の参考になればと思っております。
それでは、どうぞ。
私のヘッドライトの使い方
私は今までの登山で、それも夜行登山で3回、ヘッドライトの電池切れを経験しています。
登山の心得に記載した通り常に2つのヘッドライトを持参しているので、電池を使い切るまで使う。というヘッドライトの使い方をしているのです。
これには賛否あると思いますが、予備があるので管理上この使い方が楽なのでそうしていますが、
理想的な使い方としては使用前のチェックで残量を把握して、夜間歩行する時間に残量が満たないと判断したら新しい電池にあらかじめ換えておく、もしくは使用の都度電池交換をしておくことで、使用中の電池切れトラブルを防ぐことが出来るでしょう。
逆に私のような電池使い切りスタイルでは、常にサブライトと、交換用の電池をすぐに取り出せるようザックに忍ばせておく必要があります。勿論、私はそのようにしています。
そんな登山スタイルの私が求めるヘッドライトは長時間の点灯が可能なスタミナがあるモデルだ。
そこで私が目を付けたのは、ブラックダイヤモンドの「ストーム」という機種。
強靭なボディと驚異的なスタミナが売りだ。
BlackDiamond ストーム 私の相棒
ブラックダイヤモンドのラインナップの中では上位の機種にあたるが、「ストーム」という名前の通り、雨風などの過酷な環境に耐える事と、長時間の点灯が可能であるスタミナを兼ね備えている。
とにかく、最小出力時で150時間点灯とは驚異的である。
IP67ということで、耐防水、耐防塵でタフさでもなかなかのスペックだ。
ただ、冷静に確認してみると最高出力では5時間しか電池が持たないとの説明文が・・
(私が購入したものは型が古く、光量が少し小さい分、高出力で22時間もちます)
スタミナが5時間では、他の機種ともあまり変わらず、PETZL(ペツル)やLedlencer(レッドレンザー)、SILVA(シルバ)などのように高出力、高性能で優秀なヘッドライトは他にも沢山ある。
(ペツルとシルバのライトはサブライトとして使用中)
それでも尚、全体的なステータスを加味した上で、私好みであることから、今のところはメイン機として使わせてもらっている。
ブラックダイヤモンド ストームの性能について
基本ステータスは以下の通りだ。
機種名 BlackDimond ストーム 全光束 400ルーメン 高照度 100m 5時間 中照度 45m 10時間 低照度 9m 150時間 電池 単4アルカリ4本 重量 120g 防水等級 IP67(粉塵が中に入らない/深さ1mに30分水没しても影響を受けない) その他 照度切り替えの他、赤、緑、青3色のナイトビジョン、ストロボ機能を搭載 |
※今私が使用しているのは高照度で80m照射、22時間というスタミナです
前モデルは300とか350ルーメンだったので、このライトの弱点である光量を強くリニューアルさせたことが分かります。
明るさや光の届く距離は控えめですが、全体的にバランスが取れていますね。
明るさの切り替えが素早くできるのと、使用中に誤操作も起こしにくい設計になっています。
単4電池っていうのも嬉しい。サブ機も単4電池で統一しているので、電池をバッテリーとして使う場合は同じ種類の電池が使い回せるように統一すると便利ですよ。
スタミナや防水機能もさることながら、赤、緑、青のナイトビジョンにできることも嬉しい機能だ。
普段、中、低照度で使用する私にとって必然的に長く使えるので電池交換の頻度も少ない。
最悪、低照度でも夜行登山が可能です(お勧めしません)
バッテリーが減ってきたとき、交換用電池が無い時などの非常時、低照度に切り替えるとしばらく使えます。これは大きい。
夜目に慣れると低出力でも登山が出来ます。緑のナイトスコープで夜行登山したこともあります。
ただし繰り返しますが、非常時以外はお勧めしません。
普通、低出力の用途は山小屋内やテント場などで周囲の人に眩しさや迷惑をかけないよう手元を照らすための機能であるが、これだけの光量であっても周囲5m程度及び足元が見えるので、この小さな明かりで歩行が可能だ。
ちなみに、ライト無しだとひたすら闇です。
月の明かりが届かない場所だと目を閉じたかのごとく暗いです。
ただ少しでも月明かりが届けば、慣れると手元周囲は少し見えます。
星空を眺めるために、ライトを消してしばらく過ごすことがありますが、なかなかいいものです。(星空が綺麗な日は)
夜行登山において私は、月に恋をしている。といっても過言ではありません(笑)
ここまで述べたように、私はヘッドライトに過度な光量を求めていません。
高照度モード
中照度モード
低照度モード
一方、カラーの切り替えも魅力の1つ。
赤は暗い場所での夜目に素早く慣れるのに利用価値があります。白い光のように人に眩しさを感じさせてしまうことを軽減させるので夜間手元を照らしたりするのに便利です。
山の中でも低出力ながら周囲を照らせてまさにナイトビジョン。これでも歩行は可能です。
夜間の釣りとかでも利用されていますね。
緑はカラーLEDの中でも最も私が使う色です。
赤色は苦手な人がいる一方、緑色は何と言っても落ち着く色。
そのうえ、緑色は明るい場所暗い場所問わず、人間の目で認識しやすい色としており、そのおかげで夜間においてもナイトビジョンとして周囲の見分けがつきます。障害物や足元も確認することが出来ます。
赤と同様にナイトビジョンとして野生動物の観察などにも向いていそうです。
私はこの緑で夜行登山の経験があります(推奨はしません)
青はほとんど使わないのですが、綺麗ですね。意外と眩しさも感じますが。
使い道としては夜間、手元で長時間作業する必要性があるときにいいでしょうね。あと、赤が苦手な人とか。
色は好みでも良いと思います。色だけに色々試してみて自分なりの使い道を模索してください。
ここまで紹介してきたストーム。タフで多彩でなかなか良いですよね。
私はこれをメイン機として使っておりますが、サブ機として使っている人はいっぱいいそうです。
又、購入のきっかけとなった理由の1つとして、TJARの竹内選手が使っていたことも動機となりました。
写真、左が私。 右が竹内選手です!!
私の頭部に装着しているのは、もちろんブラックダイヤモンド ストーム。
興味を持った方、このレース「峨山道トレイルラン」の記事はコチラから読めますよ。
TJARは、400km以上もの距離を、制限時間に完走するため何回も夜行登山をしなければならず、それに採用されていることが非常におおきな説得力がありました。
ちょっとした注意点
後、ヘッドライトは盗難にも注意してください。
私は以前、このストームを山小屋で紛失しました。
油断しておりましたが、手元にしばらく置きっぱなしにしていたものがいつの間にか消えたので、山小屋の小屋番に届けは無いか聞きましたが「無い」とのこと。
帰宅後、ザックをひっくり返してもやっぱり無い。
後日、再び山小屋に問い合わせても無い。そうなると、悲しいですが盗難の可能性が高いのかな・・と。
サブ機があるので事なきを得ましたが、ショックは大きいです。
皆様には是非注意して管理いただきたいと願っております。
いかがでしたでしょうか。ブラックダイヤモンド、ストーム。
面白い選択だと思います。
私も使っています!(2代目)
一緒にどうですか?ご検討あれ。
ではまた!