ルート脱線のまま続行!檜岳山稜ラウンド【丹沢】
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
2020年の10月末、私は一部破線ルートとなっている丹沢の檜岳山稜をラウンドしてきたのですが、途中道間違いを起こしルート脱線したまま強行しながらも無事に帰還することができました。
その様子を記事にいたします。
素晴らしい快晴の中、丹沢の檜岳(ひのきだっか)山稜を縦走。
私はこの檜岳山稜を「横丹沢」と呼んでおります。
何故かと申しますと、こんな登山日和、丹沢主脈はバスも満席で人でいっぱいの登山道を横目に、誰も歩いていない檜岳山稜を静かに歩く・・
そんなメインから外れたちょっと横の丹沢を略して横丹沢と呼びます(笑)
今回の登山は山と高原地図№29「丹沢」に収録されているエリアになります。
今回の登山の概要
日時:2020/10/25 日帰り
天候:快晴
メンバー:1名
エリア:丹沢 檜岳山稜
登った山:高松山 秦野峠 檜岳 鍋割山
宿泊地:なし
ルート: 山北駅👉高松山👉西ヶ尾(コースロスト)👉秦野峠👉檜岳👉雨山峠👉鍋割山👉後沢乗越👉栗ノ木洞👉櫟山👉寄バス停👉新松田駅
累積歩行時間:約8時間50分
累積歩行距離:約26.1km
累積獲得標高:2,525m
登山口までのアクセス:東京より東名高速、大井松田ICで降り、山北駅周辺まで
破線ルートのエリアでコースロスト、強行しつつルート復帰を試みる
とにかく快晴に恵まれ気温も程よく、最高の登山日和だったのですが、
私自身、初めて通過するエリアになり、
案の定、コースは脱線するわ、かといって正規ルートも踏み後が非常に薄く、時間に追われ冷や汗をかく展開となりました汗
檜岳山稜は熟練者向けルートであり、少なくとも地図コンパスは持参の上で挑んでいただきたいと思っております。
このルートは一部が破線ルートとなっております。
それに加え、私はコースから完全に外れたバリエーションルートで進んでしまったので、その状況などについても書いていきたいと思います。
上の地図の黄色の線がコースロスト中の私の足跡です。真ん中あたりのグニャグニャっと歩いているところが間違えている部分です。
山北駅から徒歩で出発し、高松山登山口まで途中看板に沿って迷うことなく進むことが出来ます。
高松山山頂までは分岐が意外と多く見受けられますが、そういったところには看板があるのでしっかり確認すれば問題ないでしょう。
山北駅 空は快晴♪
線路沿いの大通りを数百メートル歩くと高松山を示す看板あります。
先ずは、正面の丘の奥にあるであろう高松山を目指して登ります。
その丘を登って振り返った時の風景です。時刻は7:55。爽やかな日曜日の朝ですね。いかにも丹沢って感じの風景!
高松山までの登山道は明瞭で、人はほとんどいません。
トリカブトが群生しています。
ビリギャル・・じゃなかった汗 チェックポイントのビリ堂に到着。山頂までもう一息ですね。
高松山 山頂
見てください。このたいらで広くて気持ちの良い山頂。休憩にもってこいですよね?
秋の登山日和、丹沢主脈はたくさんの人が訪れているのでしょうけど、ここは私一人。
とても爽快なので、ここで登山を中断し、おいしい食料とビールとかを大量に持参して、ここでおもいっきりくつろいで過ごしたい欲求にかられました。
(いつかここで1日ビール飲んで過ごそうっと)
もちろん、富士山もみえちゃいます。
この高松山に登る人も少しは、いるようでこの時点でまだ山頂は私一人でしたが、途中で3組の登山パーティーを追い抜きました。
問題は、この先・・
高松山から秦野峠までは破線ルートとなっており、
インターネットなどで軽く下調べしたところ、踏み後がないとか、これはバリエーションルートだなど書いてあったので警戒して挑んだ。
痩せ尾根を登ったり、不明瞭なつづら折りの登りをジグザグしたり・・
たまに、このような手作りの看板が導いてくれる。
この看板を最後に、この先のところでコースロストしてしまう。
痩せ尾根はルートが取りやすいが、ひとたま広い尾根に出ると不明瞭で、尾根についていくだけでなく時折、巻き道もあるのかなと地図とコンパスを使いながら・・
しかし、やがてルートを外れてしまうのです。
尾根を進みながら「新秦野線29号鉄塔」の電線をランドマークにしながら進みます。
お!鉄塔の高圧電線が見えたぞ!
これを通過するように進むが、どうも一向に通過できる気配がない・・・
どうも鉄塔の高圧電線沿いに進んでしまっているようだ・・
しまったぁ、こりゃ、やっちゃったか。
巻き道のつもりが、標高を徐々に下げて下っているようだ。
コンパスを見ると、反対側の寄(やどりぎ)方面に下っている。
木に巻いてあるテープが至る所随所にあり、まんまと誘導されてしまったのだ。
進むか、戻るか・・
セオリーでは戻るが正解だが、
戻ったところで不明瞭だし、
電線を辿れば、いずれ沢沿いの車道にでる計算。
車道に出たところで、ルート復帰するか、エスケープするか
選択することにしよう。
丹沢だからバリエーションでも大丈夫でしょう・・
(この考えは誤り)
そう思い、ルートミスを認識したまま進み続けました。
しかし、さすがは丹沢。こんなところも誰かしら歩いているようです。
わずかな踏み後が至る所にあります。
また、鉄塔付近や高圧電線沿いは保守のため、作業関係者が臨時で作業するための目印としてテープを木につけるので、バリエーションでも比較的安心感があります。
やがて目論見通り、車道に出ます。
さて、進むかやめるか・・
地図を見ると、今回のルートミスで1時間程度の遅延に影響しそうである。
車道に出れて少し、ホッとする。
再び登山道に復帰。
下山予定は18:10に下方修正・・・
日没してるけど、これならまだいいか。
と、いうことで、もう一度檜岳山稜に向けて立て直しを図る。
ルートミスの関係で予定外のダルマ沢ノ頭を経由して秦野峠へ到着。
その先、伊勢沢ノ頭から檜岳までが割と不明瞭。踏み後無し。
稜線沿い、かつ、鹿棚沿いに進むと地図には書いてあるが、
尾根が広い場所は判断がしづらい・・
鹿棚も崩壊していてあって無いようなもの(笑)
良い感じの稜線ですが・・
踏み後薄い・・・汗
檜岳に到着する前に、老夫婦と出会い、人が居てお互い驚く!
大丈夫ですか?道はわかりますか?と尋ねるも、
いつも歩いているから大丈夫です。
それより、この辺りは通行止めの場所もあるから
迷い込まないように気を付けてくださいね。と逆にアドバイスもらいました^^;
そうこうしているうちに、
檜岳(ひのきだっか)に到着。
予想通り、木々に囲まれ展望のきく山頂ではない。縦走路って感覚ですね。
檜岳に到着。まだ遅れた時間は取り戻せていない。
なので、泣く泣くお昼ごはん休憩を無しにして、
おにぎりを歩きながら食べます。
雨山峠では、滑落したら谷底っていう箇所が2か所ほどあったと思うが、
慎重に通過すれば問題なく、道も比較的明瞭であり、
不明瞭な道を歩くより精神的には楽だった。
雨山峠にクマの糞がありました。
比較的新しい・・?
沢沿いのルートは別の看板では通行止めになっていました。
鍋割山に到着。この時点で遅れを取り戻していました。
14:45 山小屋(鍋割山荘)は既に閉店していました。
秦野市街と湘南方面の海を眺めながら下山路へ。
登山道の終点。寄(やどりぎ)バス停まで歩き無事下山。
日没30分前に下山できました。
初めて歩くマイナールートは、レースのスタート前のような緊張感と似ていて、やや不安の方が大きいドキドキ感があります。
それで案の定、コースロストしてしまって悔しかったですが、
またリベンジしたいですね。
結構、楽しかったです。
この登山の詳細はコチラから見れます。よろしければどうぞ。
ではまた!