登山が3倍楽しくなるルートの決め方 3つ
皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
私達は登山をする上で事前にルート決めをすると思うのですが、
仮に行きたい山が決まってたとして、あなたはどのようなルート取りをしますか?
これは各自の登山スタイルにもかなり関連してくるのです。
ルートを決める方法・・それは、
おおきく、3つ
あります。
同じ登山と言えど、この3つのパターンそれぞれ違うアプローチになるので、
登山口までのアクセスの仕方、登る山の大きさ、険しさ、どのくらいの時間登山をするのか、究極を言えばその登山の目的次第で3パターンの向き不向きがあるとはっきり言えます。
それぞれの登り方でそれぞれの良さ、楽しさがあるので状況に合わせてうまくチョイスし、マスターできればきっとあなたの登山は3倍楽しくなるでしょう。
今回は、3パターンに分類できる登山ルートの決め方について検証してみました。
お読みください。
まだ見ぬ大地に想いを馳せて・・
ルート決めするところから既に登山は始まっており、ワクワクの時間である。
ルートの決め方3分類とは
あなたの登山の目的はなんだろうか。・・ちょっとぶしつけな質問でしたね^^;
山頂に到着することか、特定の景色を見る為か、山小屋か。登る山は1つか、それとも縦走か。散歩か、トレーニングか、日帰りか、宿泊か、電車か自家用車か。などなど、登山の目的及びアクセス方法に至るまでパターンを数えたら枚挙に暇がない。
しかし、例えば今挙げた登山パターンであっても、概ねこれから紹介する「ルートの決め方3分類」に当てはめることが出来る。
これからこの【3つ】について、紹介しながら、向き不向きを考えながら検証したいと思う。
割と厳しい山を選定してしまったが、今回は「雲取山」に登ることとし、ルート計画を考えてみよう。
さあ、皆さんはどのようにアプローチしますか?
登りたい山が決まったとき、先ずは以下のように大きく3つに分類する。
① ピストン |
② ラウンド |
③ ワンウェイ |
1つ1つ解説していきますね。
1ピストン
すいません、地図小さくしました。
ピストン。つまりこれは「往復」である。
登るときと降りるときの登山口は同じであり、山頂に登ったら今度はまったく同じルートを辿って下山する手法だ。
地図では奥多摩の鴨沢から登り山頂を踏んだ後、また鴨沢に戻っていきます。
特徴
・自家用車でアクセスする登山に向く
・同じルートを往復するので、ルートミスのリスクが小さい
・他の手法と比較して最も体力を必要としない場合が多いが、その分見れる景色も少ない
・山頂まで目指さない登山にも向いている
・より安全に登りたい場合に選択することが多い
2ラウンド
ラウンド。つまりこれは「1周」することを指す。
ただし、完全に周回するのではなく概ね周回するが下山口は別。と言った場合も私はラウンドと捉えています。
地図では奥多摩の鴨沢から登り、山頂を踏んだ後、飛竜山方面にぐるっと周りながら、丹波山村側を経由して概ね鴨沢付近にまで戻ってきています。
特徴
・1つのエリア、山域をじっくりと堪能する登山に向く
・1つの山でも行きと帰りで違う景色が楽しめる
・自家用車のアクセスでも場所次第では可能
・ピストンより多くの体力が必要とされる場合が多い
・片方のルートがマイナールートになっていることが多く注意を要す
3ワンウェイ
ワンウェイ。つまりこれは「一方通行」を指す。
行きと帰りがまったく異なるルート取り。迫る景色は常に新しい景色である。
地図上では奥多摩の鴨沢から登り、山頂を踏んでから正反対である秩父側の三峰神社方面に向かっています。
特徴
・自家用車のアクセスには向かない
・縦走とはまさにこれを指し、より多くの山、多くの景色を見ることが出来る
・ピストンより多くの体力を必要とされる場合が多い
・宿泊を伴う登山に向く
・身の丈に合った計画、入念なルート下調べが重要である
・・・・・
以上が3つのルート決めパターンである。
どのくらいの規模の登山をするかで自ずとルート取りが出来てくる筈だ。
向き不向きについても書かせてもらったが、これが絶対だと断言できない理由があります。
例えば、自家用車アクセスでワンウェイを計画したとして、下山時に他の車で迎えに来てもらったり、レンタカーなどをチャーターし、最終的に自家用車を回収することだって可能であるからだ。
恵まれた条件が必要だが、これが出来れば登山方法の選択肢がぐーんと広がる。
又、ワンウェイは最も旅の感覚を味わえ、ロマンあるルート取りであるが、
山頂の反対側はすぐに下りれて駅がある、などのケースもあるので、まさにその場所によって全然変わってくる。
そのようなことも含め、パターンを当てはめながら上手にルート計画をされたい。
トレイルランレースの場合はどうだろうか。
やはり、ラウンドかワンウェイの大会がほとんどかと思う。
ピストンだと、往復で選手同士が正面衝突するから明らかに危ない!汗
まあ主催者側もより多くの景色を楽しんで欲しい思惑があるので、ラウンドかワンウェイにしているのではないでしょうか。
ワンウェイの場合、ゴール地点に自家用車を置き、そこからシャトルバスでスタート地点まで行ってからレーススタート。
ゴール後に直ぐ解散できるよう調整してくれているぞ。
逆にゴールできなかったら悲惨だが(笑)
最後に忘れてはならないこと
ピストン、ラウンド、ワンウェイ。
3つを紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
登山に慣れている方にとっては当たり前すぎましたかね。
しかしながら、これらのパターンに当てはめるだけで1つの山も無数のアプローチが出来るので、地図を眺めて計画を立てるのって楽しいですよね!
自家用車派の私はピストンで登ることが多いものの、やはりラウンドやワンウェイの登山の方が楽しい。これは私もそう思います。
私はラウンドするのが好きで、なるべくラウンドするようにしているのですが、そのせいでマイナールートに悲惨な目に遭うことも・・・
”楽しい” だけでなく、使い分けが大切かな、と。
最後にもっとも重要なことをおはなししますが、
どのルート取りをするにしても「エスケープルート」だけは事前にしっかりと検討されてください。
天候が崩れた時、体調が思わしくない時、見込み以上に時間がかかってしまうとき、
登山を続けていれば計画通りにいかないことも必ずあるでしょう。
そのような時のために、下方修正のルートや、脱出・・いわゆるエスケープルートも登山計画と共に必ず事前に決めておくようにしてください。
楽しい登山計画を。
ではまた!