レース前夜の孤高の時間

レース前夜の孤高の時間

2020年8月7日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

トレイルランレース前夜に車中泊をしている中、スピードメーターをじっと見つめていた孤高の時間・・・

今日はそんなレース前の1コマについてお話します。

 

現在、コロナの影響で随分レースに参加できない状態が続いていますよね。
もうレースに出る前の胸の鼓動が懐かしくなりつつある今日この頃です。

トレランレースもミドル、ロングの部など、50K、100Kと
距離が伸びてくると、山の中を丸一日中走り続けることになります。

ミドルの50Kでさえ、夜明け前から日没まで制限時間を設けているのですから、1つ1つの大会が選手にとっても、スタッフにとっても長丁場で大きなイベントで、特別なものであることが分かります。

 

 


そんな過酷なレースの前夜は皆さんどのように
過ごされていますか!?

温泉やグルメも楽しみの一つ

 

 

私にとって、レース目前の時間はとても特別なものです。

友達と来ていたり、手配された宿が他の選手との相部屋であった場合は、
会話をして気を紛らわすことができますよね。

それにレース前の緊張をほぐすために前夜祭なんかを開催してくれる大会も
たくさんあります。

レース前からレース後までお祭り気分。それも良いでしょう。

しかしながら、私の場合はほとんどが一人で参加しに来ていますので
いつも一人孤独に緊張で胸を高ぶらせております。

 

 

何故、緊張で胸が高ぶってしまうのか。

 

 

トレイルランニングは、一度山奥に入ると簡単には脱出できませんし、
登山のように容易に救助に向かうことはできません。

よって、自己責任の下、この先進むかどうかの判断も常に慎重に判断していかなければなりませんので、それはまさに冒険の連続である。

冒険とは「危険」を「冒す」こと。

すなわち、リタイヤの申告ができるということは、勇気があり冷静で正しい判断が出来ることにもなる。

 

 

 

コースの難易度や天候にもよりますが、

トレイルランのミドル、ロングの完走率は40%~70%程度であり、
ざっくりでいうと半数近くの選手が完走圏内ギリギリを足搔いているのです。

 

 

 

私も類に違わず、ロングでは完走圏内ギリギリを狙っており、

制限時間と時計をチラチラ見ては毎度ヒヤヒヤしております(笑)

 

それゆえ

これからいよいよ長い長い自分との戦いが待ってるのかぁ・・・

そう思うと、

期待と不安が入り混じった気持ちになるのも無理はありませんよね。

 

 

 

前泊を伴うレースの場合、宿を手配することもありますが、

特別宿泊指定がない場合は、車中泊することが多く、大抵は地元の温泉などでリラックスした後に、車の中で過ごし、

仮眠をとってから、夜明けのレースに挑んでいます。
まもなく始まる冒険に思いを馳せながら。

 

 

 

幼少期の遠足の前夜のように、トレランレースの前夜は

いつだってワクワクさせてくれる特別な時間です。

どうですか?また走りたくなってきませんか!