サラリーマンが出来る最高の挑戦

サラリーマンが出来る最高の挑戦

2020年2月15日 オフ 投稿者:

皆さん、こんばんは。社団法人ランナー龍(たつ)です。

昨日、私の所属している山岳会の記念式典のお話をしました。

今回は、この記念式典のために寄贈した私の文章をここに紹介します。

このブログのメインでもある、私の登山スタイル「ファストパッキング」について語っております。※途中、多少脱線します

登山でもトレイルランニングでもない、ファストパッキングとは?知っている方もそうでない方も、お読みいただければ嬉しい限りです。

「サラリーマンが出来る最高の挑戦」

ファストパッキングという言葉をご存じだろうか。必要最低限の荷物で身軽になった分、より遠くへ、かつ安全に行う登山スタイルを指す。最近人気のトレイルランニングとは似ていて異なる。

ちなみに・・

別冊PEAKS 

トレイルランニングマガジン2017 トレイルランニングでも登山とも異なる山の遊び方 ファストパッキングというアプローチと題して、石川弘樹選手や上田瑠偉選手がファストパッキングに取り組んでいる様子が特集されている雑誌があります。

 

気になる方は、是非読んでいただければとおもいます!保存版です👍

 

 

 人は何故登山をするのだろうか。運動のためか、高山植物が好きだからか、高いところから景色を見たいからか、四季を感じたいというのもあるだろうし、百名山を制覇したい方も山小屋で酒やコーヒーを飲みたい方もいるだろう。

少し考えてみただけで枚挙に暇がない。私の場合、自宅から通える山でファストパッキングをすることであり、もはやライフワークとなっている。

 荷物を減らして安全に・・・とは、一見矛盾しているようである。

登山は装備の充実に比例して安全性も確保されるはずなのだ。ファストパッキングはあくまで自分にとって安全が確保される最低限の装備を自己判断することが要求されている。それは20リットルのザックか30かはわからない。50でもいいぞ。但し、5リットル10リットルといった極端にコンパクトなものはトレイルランニングの領域として認識されたい。

つまりは安全に登山できる最低限の荷物はひとそれぞれであると言われ、決して安全を放棄した登山スタイルではないのである。より遠くへ移動するためには長い時間効率よく動き続ける持久力が必要だ。加えて標高差をクリアできる脚力が鍛えられていないといけない。

さらには一歩山に入ると考えうる、ここには書ききれないほどの様々なリスクを意識し、何かあれば判断できる知識と経験値も必要だ。つまりファストパッキングをするためには総合的に高いレベルが求められる。これは1日にして成らず、だ。

 板ハイでは先輩の山の選び方、アクセスの仕方、道具の使い方、歩き方、リーダーシップなど色々と参考になり勉強にさせていただいている。無理をしない勇気があるし、やはり個人だけでは得られないものがここにはある。それもこの会が60年間安全に運営できている所以なのだろう。

 普段、私は丹沢をホームグランドにしており、季節や気分によって秩父、奥多摩、大菩薩エリア、南アルプスなどを時々交えながら自宅から通える登山を楽しんでいる。そして同じ山、同じコース取りで何度も何度も登っている。そうすることで安全に行動できる範囲を広げていく。いつかは丹沢からスタートし、大菩薩、奥多摩を経由して秩父まで関東低山大縦走と銘打って大冒険を成し遂げたいと思っている。ロマンのある旅、これぞファストパッキングの醍醐味。サラリーマンができる最高の挑戦だと私は思う。

2019.02 板橋山岳ハイキングクラブ寄贈 社団法人ランナー龍

山で会いましょう!