
JAFに「入る」「入らない」の議論【深すぎるテーマ】
皆さん、こんにちは。社団法人ランナー龍(たつ)です。
もはや誰もが知っている自動車ロードサービスを統括する「JAF」
自動車を所持していない人でさえ、知っているほど有名な団体です。
運転している人は、基本JAFに加入している認識なので、「JAFに入る?入らない?」なんて話題は通常、起きない。
いや、話題にしにくい。
なぜなら、これだけ安価で整ったロードサービスに入らないなんて、よほどの理由や、ポリシーがあるかもしれない。触れにくい個人の領域かもしれないからだ。
あのお注射を打ったか打たなかったか、そのぐらい尋ねるのも気が引ける下世話な話題だからこそ、議論される機会は稀だ。JAFに入っているのが当たり前な前提なので、話題にするまでもない。そんな感じ。
だがしかし!均衡を破るように「JAFに入る派?入らない派?」という話が飛び交うこともゼロではない。
ということで、今回はJAFについて、自分なりの見解をまとめていきたいと思う。
私はJAF加入を推奨しています
まず私は、JAFへの加入を絶賛おすすめしている人です。
これは私の永年会員シールですがJAFに加入すると、会員証とともに、加入していることが分かるように、シールも送られてくる。愛車に貼ろう。
それが契約年数によってシールの色が変わるので、どれだけ長く加入しているのかが車を見れば分かるで、なかなかユニークである。
出典:JAF公式ホームページ
10年以上になると、盾にJAFマークの入ったシールが送られてくる。(カッコいい!)
ただ、私は車に貼っていない状態でお見せできているくらいなので、貼ってません(笑)もうすぐ新車を買うので、そしたら貼ろうかな・・・。
10年未満の会員には、盾の無い、JAFの丸いロゴマークだけのシールだった記憶がある。
継続年数に応じたシールが送られてくるとのことだが、40年以上の会員や50年以上の会員にも新たに ”ゴールド” の特別色が送られてくるようだ。
50年て・・例えば、20歳で免許取ってクルマ乗り始めたとしても、70歳ってことでしょ?
むしろ免許返納を検討すべき年代にシールが送られるのに闇を感じます(笑)
このシールの車がいたら少し距離をとって走ろうかな?なんて思ってしまうかも。
(30年後には自分もその年齢になるのだが・・)
さて、永年会員シールの話に逸れてしまいましたが、何と言ってもJAFのロードサービスは素晴らしく、個人会員で年会費2,000-で、何回レスキューを依頼しても無料で、直ぐに助けてくれるので、私からすれば感謝しても感謝しきれないくらい、JAFには助けられています。
情けなく、恥ずかしい話。私は年に最大で3回JAFにレスキューを依頼しましたが、いずれも無料でした。20205年時点で、15年間の中で合計6回のレスキューを依頼。
有料ロードサービスの相場が燃料交通費が実費でプラス、部品代と工賃で、不具合の内容によってピンキリだが、2万円程度はかかるとして、私は6回なので約12万円はかかっていたとする。(それ以上かかっていたかも)
JAFは年会費2千円なので、15年間で支払額は3万円。安いだけではなく、いつでも呼べて、会費を払っておけば、有事の際に無料で対応できる安心感が嬉しい。
正直、別途、東京海上の任意保険にロードレスキューも入っているのだが、JAFは利用回数による別途請求や等級が下がるなどのペナルティが無いので、優先的にJAFを使います。
これまでにJAFに対応してもらったトラブル
トラブル内容 | 車両 | 状況 |
タイヤのバースト | 自家用車 | 関越自動車道 スペアタイヤ交換 |
心臓発作(軽度) | 社用車 | 東北自動車道 レッカー&病院送り |
エンジン発火(黒煙発生) | 社用車 | 東名高速道路 レッカー |
バッテリー上がり | 自家用車 | バッテリー充電 |
鍵の閉じ込め | 自家用車 | ロック解除 |
バッテリー上がり | 自家用車 | バッテリー充電 |
突っ込みどころ満載なトラブル内容ですが、全て私自身が起こしており、事実です。トラブルの内、高速道路で発生したものは、場合によっては事故の危険もあり、看過できない内容ですが、意外と高速でもトラブルは発生します。
心臓発作は当時の私のカラダの問題であり、エンジンから煙が出たのはエンジンオイルが枯渇したのが要因なので、タイヤも含めて適切なメンテナンスを怠ったことであり、お叱りをいただくべき内容です。タイヤも交換予定だったし、エンジンオイルの件もその車は翌月廃車予定だったこともあるが、言い訳でしかない。
長く、車に乗っていると、意外な時にトラブルは起きるので、よほどの理由が無い限りは、入っておいた方が良いと、強く感じています。
検討中の方は後回しにせず、直ぐにでも加入した方が無難です。
JAFって何者?
JAFとは『Japan Automobile Federation』の略で、正式名称は ”一般社団法人 日本自動車連盟” という、特殊法人となります。
JAFは自動車ユーザーをサポートする団体であり、収益のほとんどを会員からの会費ということになります。
特筆すべきは、先ほどの私のトラブル事象を注意深く読んでくれた人ならお気づきかもしれませんが、JAFは”車” ではなく ”人” に対するサービスなので、
自家用車であろうが、社用車であろうが、友人の車であろうが、関係なくサービスを利用することが出来るのだ。これが、自動車に対して保障を行う任意自動車保険とは違う点である。JAFの活用度が高いのはこのおかげである。
こんなに素晴らしすぎるサービスを、年会費2,000円で展開するJAFの運営は大丈夫なの?社団法人だからって絶対安定ではないだろう。という疑問が浮かびます。
JAFの2023年度の決算報告書を見ると、理想的とまでは言えないが、経営状況は このご時世にしては ”かなり良い” と私は評価しています。
大ざっくりですが、売り上げ、約7,500億、粗利約840億、従業員数約3000人。
この数字だけ見る限りでは、バランス的には悪くなく、むしろ良いと素人ながら感じています。
うち、会費収入が約6,600億なので、会費で成り立っているというのは確かですね。残りの売り上げは物販や有料ロードサービスやイベントによる収益となります。収入源に偏りがあるのは経営的にはリスクですが、社団法人などの特殊法人は会員からの会費で成り立つことが結構普通なことです。
今後、会員数は減らないのか?大丈夫なのか?
経営の上で会費収益が重要なのであれば、会員数の今後の推移予測が気になる人も多いだろう。
日本の自動車運転免許保持者は、約8,200万人とされている。
一方で、JAFの会員数は、2025年2月時点で2070万人。
え!思ったより少ない!? と思うかもしれません。私も思いました。
単純に、日本の人口は物凄い勢いで減っているし、若い人が免許を取りに行く割合も減っているそうなので、既に減少傾向があるのだが、今後も減っていくだろう。
とはいえ、2,000万人というのは物凄いシェアである見方も出来るし、売り上げからしても、早急な危機的状況ではないと思う。
ただ、勿論このまま会員数減少が続けば、遠い将来、会費が2,000から4,000円、5,000円と値上がりをする可能性はあるだろう。
現実的に考えれば車社会の世の中、必要性が高すぎで、JAFが無くなるというのは考えにくい。
JAFは公式Youtubeなどでの広報活動は行っているが、目立ったテレビCMもほんと滅多に行わないので、これはすなわち、宣伝する必要がないほど、勝手に申し込みが入ることを示している。ってか、車買ったら、販売員から任意保険とJAFはセットで必ずおすすめされますからね。入る入らないは別としても。
JAFに入らない人の理由を考えてみる
これまで、数少ないながら、JAFに入る入らないの話題をしたことがあるものの、入らない人の意見を私は一度も聞いたことがないため、
考えられる理由を、私なりにまとめて、この記事を締めくくろうと思う。
・単純に加入手続きが面倒くさくて(忘れてて)入っていない
これは一定数はいるでしょうね。
・免許はあるが、車を持たないし、運転もする予定が無いので加入していない
ペーパードライバーはこの率が高いでしょうね。
・自動車保険の充実レッカーサービスを使いたいし、使わないのが勿体ないから
それも立派な考えでしょう
・自分で整備が出来る、会社や親族が自動車整備会社である
バッテリートラブル、パンク、車の故障は自分で全部直せるし、常に必要工具が全て車に積んである方、レッカーが必要なら会社や親族などの仲間が飛んできてくれるケースで、敢えてJAFに入らない人は居るかもしれない。自分で整備できるようになったらカッコいいですよね。憧れます。
・年会費2,000円という経費を払いたくない
自賠責は法律だから別としても、事故を起こしたときに相手方か任意自動車保険に何も入っていなかったという声は意外と多く耳にします。その結果対人対物で自賠責の範囲ではない補償が生じ右往左往したそうです。自動車保険に入らない人がこれだけ一定数いるので、そのような方は、当然JAFにも入っていないだろう。(もしかすると、自動車保険は入らないがJAFは入るという方はいるかもしれません)
年会費2,000円で入るのを躊躇された方は、①2,000円というランニングコストを真剣に考え、当然、10年20年と自動継続していれば、数万~10万程度の出費になるのは確かで、他のロードサービスの有効利用などコスパも踏まえて判断している倹約家と、②お金がかかることは一旦検討することにして、そのまま忘れて入らないままの、特に何も考えていないタイプと、③とにかく一銭も払いたくない、事故は起こさない、起こしたときは野となれ山となれの究極のケチ。以上の3タイプがあるかと。
ケチ、というのは良くも悪くも否定したいわけではないですが、不幸にも事故を起こす加害者側に立つ可能性があることを想像できなかったり、責任をもって相手を補償するという気持ちのカケラも無い方には、運転免許を持って欲しくない。
私も東京海上日動の自動車保険に入っていますが、免許を取って23年、一度も使ったことが無いので等級もMAXだし、相当の金額をドブに捨てているようなものなので入らない気持ちは分からなくはありませんが、車は危険な乗り物なので、こればかりは仕方がありません。生涯、東京海上&JAFで契約していく予定です。
いかがでしたでしょうか。JAFはいざというとき、全国のJAF直営店、加盟店から、トラブル現場の直近の店舗から迅速にロードサービスに駆けつけてくれる極めて便利なサービスで、私にとっては生活に欠かせないものです。
ちょっとディープな話題になりましたが、皆さんはJAF、どう思いますか?
ではまた!